2013年10月14日
南八ヶ岳 三ツ頭〜権現岳 (2,715m)

   動画はこちらからご覧になれます ⇒  権現岳 Movie  


 前回の穂高連峰行きが台風の影響で乗鞍に変更せざるを得なかったため、消化不良ぎみになっていたところ、この日は天気が良さそうだったので最後の秋山を楽しみに日帰りで八ヶ岳連峰の権現岳に行って来た。

 予報どおり天気は最高で、前三つ頭まで登ると雲海の上に出て、八ヶ岳連峰の素晴らしい景観を堪能してきました。

【コースデーター】
  
途中撮影などでタイムロスがあります・・参考程度に 
到着/出発 標 高
天の河原 06:15 1.500m
急坂途中 07:10 1,127m
前三ツ頭 (朝食) 08:30/09:10 2,365m
三ツ頭 10:05 2,580m
権現岳 山頂 11:30 2,715m
キレット分岐 11:50/13:00 2,700m
天女山駐車場 16:00
1,410m


06:15 天の河原

  4時頃家を出て中央高速を快調に走り天女山駐車場に入る。
まだ暗いのでヘッドライトを点けて登山道を登り始める。 天の河原を過ぎベンチのある辺りから空が明るくなってきて暫く登ると正面に権現岳が朝焼けに染まり浮かんでいる。
振り返ると雲海の上に南アルプスが顔を出していた。
予想どうり今日は最高の撮影日和になりそうな予感がする。
07:10 前三ッ頭直下の急坂(標高2000m)

 登山道は登る程に傾斜がキツくなってくる。「前三ッ頭まで30分」の看板の次に「ここは標高2000m、もう少しで前三ッ頭」の看板が続き、「ここが一番きつい、がんばれ」と小さな看板も立っている。このような登山者を励ます看板は登山者にとっては嬉しいもので、苦しいところで気合いを入れる切っ掛けになる。
 小鳥の囀も聞こえてくるが、息が切れ始めているのでそれどころではない。途中に綺麗なナナカマドに霧がかかり絶好の撮影チャンスだったので、それを口実にザックを下ろして撮影する。 霧がかかるタイミングを待っているとつい時間がたつのを忘れそうになる。
08:20 前三ツ頭(2,365m)

 キツイ急坂を登りきるとようやく前三ツ頭に出る。
霧が晴れると一面に雲海が広がっていて、空の青と紅葉した木々の赤色とが素晴らしい景色を見せていた。 
 この素晴らしい景色を見ながら遅い朝食をとる。家から持ってきた梅干を刻んだおにぎりがうまい!

10:05 三ツ頭(2,580m)

 9時過ぎに前三ツ頭を歩きだし、三ツ頭を目指す。
途中で下山してくる数人の登山者とすれ違うが、前日に権現小屋や青年小屋に泊まった人達だろう。 
 三ツ頭に着くと一気に展望が開ける。 八ヶ岳連峰全体が雲海に浮かんでいる様子は圧巻で、目指す権現岳も目の前にその勇姿を現している。 この様子だと今朝は素晴らしいモルゲンロートが見られのではないかと少しばかり残念な気分になる。
10:35 南八最高の眺望

 三ツ頭から展望のきく尾根道を歩き権現岳を目指す。
途中で素晴らしい眺望の場所があり、雲海に浮かぶ赤岳を時間をかけてじっくり撮影する。  青年小屋方面から権現岳を目指して登ってくる登山者も多く、蟻の行列ののようだ。もう既に山頂に建っている人も多くこの山の人気の高さを伺わせる。  ちょうど通りかかったご年配のご夫婦と話をすると、「5回目の挑戦で今日は何とか権現岳まで行けそうです。」と言っていたのが印象的だった。
11:30 権現岳山頂(2,715m)

 三ツ頭からコルに下り権現岳直下の急坂を登り返す。
途中に大岩を登る鎖場があるが、慎重に登れば鎖は不要である。大岩を登りきると草付きの斜面に出てその上に祠があり特長のある大岩が乗っている。
ここが権現岳山頂で、西斜面から見ると大したことは無いが、東側は断崖絶壁で数百メートル下まで切れ落ちている。

12:50 キレット分岐で昼食

  山頂には居場所が無いので早々に降りてキレット分岐まで進むと、キレットから赤岳を一望できる絶好の休憩場所があった。
ここで写真を撮りながら昼食をとる。

 雲海に浮かぶ赤岳や西岳、反対側のギボシなどの眺望が素晴らしい事の加え、キレットから急な鎖場と梯子を登ってくる登山者がいたり、これからキレット方面に下ろうとしている人もいて、ここの景色は見ていると何時までも飽きがこない。

13:35 下山

 風も弱く快適で素晴らしい眺望のピークにいると下るのがもったいなくなってしまうが、そろそろ下らなければならない。 重い腰を上げて荷物を整理し下山にかかる。 来たルートを折返し三ツ頭まで戻る頃には、引いていた雲海がまた登って来た。前三ツ頭まで下ると雲海の中に入ってしまい、別世界から現実に戻ったように感じた。
 帰りに小渕沢にある温泉で汗を流し一眠りしてから帰宅した。

 多分今年の本格的な山行はこれで最後になると思うが、締め括りとしては最高の山歩きができ大満足でした。、