2013/08/17
    北アルプス 夏の乗鞍岳 (畳平〜剣ヶ峰 3.026m 
 写真は スライドショー でご覧下さい 


 送り盆も終わり帰省していた安曇野から帰る途中、日帰りできる乗鞍岳(3026m)まで涼みに行って来た。
 朝5時に実家を出て途中で必要なものを買い込み、岐阜県側の朴ノ木平がらバスで畳平へ向かった。 畳平から剣ケ峰へは往復3時間程で登って来ることができるので、ゆっくりハイキング気分で写真を撮りながら登ってきた。 天気は最高、猛暑が続く下界とは別世界の山頂で
贅沢な時間を満喫してきた。 

【コースデーター】
  
 途中撮影などでタイムロスがあります・・・参考程度に 
到着/出発 標 高
畳平バスターミナル 10:00 2,650m
富士見岳 10:40/10:50 2,817m
肩の小屋 11:15 2,750m
朝日岳 12:05 2,975m
剣ヶ峰 12:15/13:30 3,025m
畳平バスターミナル 14:40
2,650m



畳 平

10:00 畳平〜富士見岳
 
 高山側のほうの木平バスターミナルからシャトルバスで畳平まで行く。 畳平は標高2650mの地点にあるターミナルで松本側からのバスも発着するので多くの登山者やハイカーでにぎわっていた。
 
 このところの晴天続きのためか、今日も真っ青な青空が広がりていて素晴らしい天気だ。 特に青空とハイマツの緑と美しいコントラストを醸し出していた。

富士見岳
 
 ここから広々とした登山道を歩き、乗鞍岳最高峰の「剣ケ峰」まで往復するのだが、時間の余裕があるため、とりあえず目の前にある富士見岳に登る。山頂は360度の展望があり乗鞍岳のビューポイントの一つである。


10:40 不消ケ池(キエズイケ)

 富士見岳を反対側に下ると不消ケ池の上部に出る。この池には真夏でも消えない雪渓が残り水の中に入り込んでいる雪の色が素晴らしい。周囲はハイマツに包まれ水辺には可憐な高山植物が咲き乱れていた。


不消ヶ池

剣が峰
10:50 肩ノ小屋〜朝日岳

 池を通り過ぎ気象観測ドームのある山を少し回り込むと、正面に「剣ケ峰」が姿を見せる。 直ぐ下は万年雪の雪渓があり、少し汚れている雪でスキーを楽しむ人の姿が見える。
 この場所は、若い頃毎年数回夏スキーに訪れていた所なので非常に懐かしく、当時を想い出しながら歩いた。 その先には肩の小屋があり剣ケ峰の登山口になっている。肩の小屋で一息入れて剣ケ峰へ向かう。途中にある朝日岳まではこのルートで一番の急登だが、良く整備されているので全く不安は無い。
暫くつづれ折れの登山道を登っていくと、やがて槍・穂高連峰が姿を現し、朝日岳の山頂に着いた。   

槍・穂高連峰

剣ケ峰から見た朝日岳
 山頂はピークらしきものがない稜線のようだが、空気が澄んで北アルプスの大パノラマを満喫できる。

12:15 剣が峰山頂


 朝日岳から更に稜線を進み急斜面を登りきると県が峰山頂に出る。
剣ケ峰は乗鞍の最高峰で3,026mの標高だが、国内の3,000m越えの山の中では比較的容易に登れる山である。しかし、荒天の時には日本海から吹き付ける凄い風が吹き荒れガスで視界が全く効かなくなることが多く、この穏やかな印象とは全く別の表情を見せる怖い山でもある。

 山とは正反対の山頂には鳥居と社務所があり土産物を売っていた。高山側はカルデラになっていて底には残雪と真っ青な水をたたえた権現池が見える。
 山頂の社務所の日陰に陣取ってのんびり昼食をとる。
風も弱く、とても3000mの高所に居るとは思えない心地よさである。
 遥かに見える槍・穂高連峰を眺めながら、暫くボーッと過ごしながらが昔を振り返ってみると、こんな穏やかな乗鞍は今迄経験したことがなかったような気がする・・。


13:30 下山

下界のうだるような暑さの中には戻りたくないと思いつつ、重い腰を上げ下山する。 同じルートをたどり畳平からバスで駐車場まで下り、車で平湯の温泉に立ち寄って汗を流してから、神奈川の自宅まで車を走らせた。