2012年07月23〜25日 |
北アルプス)奥穂高岳 3.190m |
動画はこちら⇒ 奥穂 Movie 昨年の秋に奥穂登頂の予定で涸沢までいったものの、生憎初冠雪となってしまい、ザイテングラードから上の稜線は凍結して危険なため登頂を断念。 今回は昨年のリベンジと言うことで、時期を夏に変え時間的な余裕を持って登ってきました。 やはり北アルプス最高峰であり憧れの穂高連峰の中心ということで、最高の達成感と至福の時間を堪能することができました。 |
【コースデーター】 途中撮影などでタイムロスがあります・・・参考程度に
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【7月23日】 7:30 上高地発 曇りでスッキリしない天気だが、7時に上高地のバスターミナルを出発。明神〜徳沢〜横尾で時間どおり小休止ををとりながら涸沢を目指て登る。 本渓橋を過ぎ急坂を登りきるころから、正面に待望の穂高が見え始める。Sガレを過ぎる辺りから残雪がありアイゼンを付けて冬道を登って行く。夏道でもこの辺りが一番苦しい場所だが、雪道だと更にきつい. 前を行くご婦人はパートナーにキスリングを担いでもらっているのに、なかなか前に進んでくれない・・・。 14:30 涸れ沢ヒュッテ 到着 |
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【7月24日】 7:10 涸沢出発 翌日の朝、モルゲンロートを期待して夜明け前に外に出てみるが、曇天のため写真撮影には最悪の条件のため諦める。 今日は時間的にたっぷり余裕があるため、朝食を済ませてからゆっくりお茶を楽しんでから、7時に出発する。 |
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涸沢小屋を経由しザイテングラードを目指して登る 岩が積み重なった登山道は、ともすればルートを見失いそうになるので注意が必要だ。 ルートを外れると浮き石や緩んで不安定な岩が多いので非常に苦労することになる。 左手の雪渓登りのルートを登ってくる登山者も多いが、見ている方は一見気持ちが良さそうに見えるが、雪が緩んでいるため実際は結構苦しいと思う |
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ザイテングラードへ取付く ここで小休止をし、気合いを入れ直してザイテングラードを登る 支稜には雪は無く、所々にあるお花畑にはミヤマキンポウゲなどの花が咲いていて、ようやく夏山らしい雰囲気になってきた。 若干危険な場所もある岩尾根だが、ゆっくりと注意して登っていけばまず問題はない、しかしここは渋滞場所があり落石に充分注意が必要だ。 (先行者のもの、自分で落とすもの) |
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10:30 穂高岳山荘 ザイテングラードを登りきり最後の雪渓を横切ると穂高岳山荘に着く。 ここは3000mの稜線だけに、涸沢側・岐阜県側ともに素晴らしい展望が開けている。 ・・展望を楽しみながらテラス飲むコーヒーの味は格別である。 宿泊の手続きをし暫く休憩した後、サブザックを取りだしてカメラなど最小限のものだけを持って山頂へ向かう。 |
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山荘のすぐ脇から鎖と梯子を使って垂直に近い岩壁を登るのだが、反対ルートから下ってくる登山者が切れ間無く降りてくる。 ここは暫く下で待機するしかなさそうである。 少し離れた場所から上の様子を伺うと、鎖場の上では降りる順番待ちで行列ができているではないか!・・仕方がないので近くのベンチで待機して様子を見る。 待つこと30分、漸く降りてくる登山者の切れ目ができたので、その間隙を見計らって鎖場と梯子を一気に登る。 |
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岩場の上はまだ傾斜がきつく、小さな石が積み重なったガレ場のようになっているため非常に落石の多い場所だ。 ここでは登山者が落とした石で毎年のように大きな事故がある。 穂高岳山荘で休憩している時、”昨年のことだが、連れて来たお孫さんを落石で失くし、供養に来た” という御年輩の方と話をしたが・・。 上に登山者が行動している時は気を抜かず目を離さないことが鉄則であるが、幸いにも先ほどの一団が下ってしまったので人影は見えない。 薄いガスがかかり展望は悪かったが、その替わりに孵化したばかりの雷鳥の雛が登山道に姿を見せてくれた。 石ばかりで砂が少ないため、登山道を人が歩いてできた僅かな砂の上で砂浴びをしていた。 |
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穂高岳山荘から1.5時間程で奥穂の山頂に着く。 三角点の直ぐ脇が分岐で西穂方面と前穂方面を示す標識が立っているが、板が吹き飛ばされてくる小石で削られており自然環境の厳しさを伺わせる。 |
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14:00 奥穂高岳山頂(3,190m) 時間に余裕があるためゆっくり登ってきたが漸く山頂に着いた。 山頂には3m程の石積みの上に社が建っている・・穂高神社奥社である。 この石済みは穂高を愛する岳人達が、南アルプスの北岳(3,193m)に僅か3mの差で負けているのが悔しいと言うことで、穂高を愛する人達がこの石を積み上げたのだそうである。 この頂は三角点(3190m)より4〜5m高いため、実際は富士山頂に次いで日本で2番目に高い場所となっている。 ・・小生も安曇野の穂高生まれだけに、これを積み上げた先人達の気持が痛いほどわかります・・。 |
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ガスに煙るジャンダルム |
山頂付近は薄いガスが出ていて展望が利かない。 前穂もジャンダルムも生憎ガスで煙っている。 そのうちにガスが切れることを期待し、写真撮影に馬ノ背まで下ってみたが益々ガスは濃くなるばかりだ。馬の背手前のコルで10分程様子を見て山頂に引き返した。 再び三角点まで登ってくる頃、ようやくガスが薄くなりジャンダルム、前穂などが姿を露わしてくれた。・・感激!! 暫く撮影に没頭し穂高岳山荘へ下山。 【7月25日】 翌日は早朝に起きだし朝焼けの写真を撮影したあと一気に上高地まで下り、車で自宅まで帰ったが、この日の穂高の朝焼けは見事でした。 |
夕暮れの前穂 |
遠くに白山、手前は笠が岳が夕焼けに浮かぶ |
朝焼けの前穂 |
朝焼けの彩雲と奥穂 |