2011年10月6-7日
北アルプス 奥穂高岳(凍結で断念)
 10/7の涸沢槍、僅かな時間青空がのぞいた

    写真は スライドショーでご覧下さい
  

 毎年この時期に訪れている涸沢カール、今年は奥穂まで足を延ばす予定で出かけたが、10/6の午後から降った氷雨が凍結し岩肌が完全に氷に覆われてしまった。 北穂や穂高岳山荘に居た登山者も危険で降りられず停滞状況。当然涸沢から登る予定の登山者も動きが取れず、山小屋の混雑を考え早々に撤退した。

【コースデーター】
 途中撮影などでタイムロスがあります・・・参考程度に
 
到着/出発 標 高
上高地 8:00 1,515m
横尾 1130/12:30 1,614m
涸沢ヒュッテ 15:30 1,,814m
(涸沢で停滞)
横尾 12:20/13:00
1,614m
上高地 17:50 1,515m

10/6 8:00 上高地

 沢渡駐車場からバスで上高地に到着する
思いのほか秋の色付きは見られず、爽やかな初秋の雰囲気は感じられない。
バスターミナルで準備を済ませ、何時もの歩きなれたコースを明神〜徳沢〜横尾へと足慣らしのつもりで軽快に歩いて行く。
 横尾の手前のガレ場には、何時もなら真っ赤に紅葉した漆が見られるのだが、今年は紅葉らしい色が全く無い。 夏の異常な暑さが影響しているのかもしれない。

11:30 横尾〜Sガレ〜涸沢
 横尾でゆっくり昼食を済ませ、本谷橋への山道を登っていく
左手には屏風岩がそびえ立っているが、ミズナラの紅葉も目立たない。
 本渓橋を過ぎると本格的な登り坂が始まる。 一時間程苦しい登りをこなすと標高は2000mを越えて涸沢カールが展墓できるSガレに着く。
ここまで来ると、景色は一変し色鮮やかなミズナラとナナカマドの紅葉が出迎えてくれるはずだが・・・今年は何時もと違い色付きは全くない (写真)
 
15:00 
最後のきつい坂を登ると今晩宿泊するロッジに着いた。 雲が出てきたようで穂高の稜線はガスの中で見えない。 
10/7 朝の涸沢

 涸沢カールは、夜に降った霙が凍結し、一面氷になって覆われていた
雲が低く稜線はすっぽり包まれている。 ・・・どうやら雪が降っているようだ。 東の空が明るくなると、朝日が雲の隙間から差し込みモルゲンロートが見られたがそれも、僅かな時間で終わってしまった。
その後は、鉛色の空に覆われたままで、着氷が溶ける気配は無い。
奥穂は凍結で断念

 ロッジの情報では、”ザイテングラードも着氷で非常に危険な状態のため、穂高岳山荘からの下山者も待機中、今日いっぱい天気の回復が望めない中、上に行くには明日以降のコンディションを見てからですね”・・とのこと。

 今日上に行く予定だった登山者は殆どが足止め。しかも、今日涸沢に登ってくる登山者の宿泊予定者は昨日より多いそうで、一枚の布団に2人位の混雑予定のところに、足止めの人が加わると想像を絶する状況になるため、今回は早めに撤退することに決断。
 下山するには少し早いため、お茶を飲みながら景色を楽しんでいると、我々の気持ちが通じたのか、15分位の間雲が切れて凍結した稜線が姿を見せてくれた。

天気も紅葉もイマイチ、奥穂も凍結で断念した登山だったが、お土産用に良い写真を撮らせてもらい諦めが着いた。

 一昨年前のこの時期、爆弾低気圧の影響で猛吹雪になり、穂高の稜線で6人が無くなったのを目の当たりにしているので、この時期の奥穂は諦め夏の最盛期を狙い再挑戦することにした。

 しかし・・・秋の穂高(涸沢)は魅力的ではあります・・・。


                               2011/10/07