2010年10月7-8日 |
北アルプス 涸沢〜北穂高岳 (3,106m) |
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Movieはこちら ⇒ 「北穂高岳」でご覧ください 【コースデーター】 途中写真撮影などの休憩時間が多いので・・・参考程度に
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涸沢から北穂南稜 8:40 カール内の紅葉を撮影した後、涸沢小屋でコーヒーで一服してから北穂南稜に取り付く。 今日は北穂小屋に一泊し、明朝写真撮影する予定なので時間はたっぷりあるため余裕の行動である。 ・・山に来てこんなに余裕があるのは久々で、少し贅沢かな〜 左の写真は、取っ付け付近から北穂山頂を仰ぎ見たもの。 |
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ガレ場を登り鎖場へ 途中で下山して来た二人連れとすれ違う。 挨拶で一服し上の情報を聞くと、今朝山頂付近は相当冷え込み、岩肌に霜が付いて大変危険だったので日が差して霜が溶けてから下山してきたようだ。 鎖場の下のガレ場を登っていると、若い男性が走るように下ってだきた。 どうやらすぐ上の鎖場で大きな落石事故があり、涸沢小屋に救助を求めに急いでいるようだ。一瞬緊張感が走るが上の様子を窺いながらゆっくり登る。 南稜に出ると両サイドの展望が開け、振り返ると紅葉の涸沢が遥か下に見える。 <・・・写真はカールの紅葉をを見下ろして取ったもの。 |
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落石事故の救助 鎖場に到着すると、上り口に人だかりがしていて、赤いヤッケを来た女性が倒れている。 話を聞くrと、下山する人と登る人で混雑して停滞しているとき、待ちきれないで登山道脇を下ろうとした男性が浮石を落とし、それが鎖を降りた直後の女性の頭に当たったようだ。 石の大きさは直径20cm程もあり50mほど上で跳ねたのが直接当たったようだ。 暫くすると救助のヘリがやってきた。 その周辺にいた登山者はヘリの風圧に飛ばされないよう体を確保し、急斜面にへばりついて怪我人を引き上げるまで待機した。 |
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引き上げのときは、ヘリが私たちの真上で暫くホバリングしていたのだが、風圧以上にバランスを崩して岩に接触しないように・・と、思わず祈ってしまった。 ヘリからロープで降りてきた救助隊員は、怪我人の様子を確かめると、手際よく吊り上げ用のベルトを架け、自らけが人を抱えるようにしてヘリに吊り上げられて行った。 思いがけないアクシデントで小一時間ほど足止めされたが、気を引き締めて鎖場を登る。 事故が起きたばかりなので、上で降りるのを待つ人達も緊張した面持ちで登り切るのを待っていてくれた。 |
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北穂高小屋(山頂) 途中の見晴らしの良い場所で、カールの紅葉を眺めながら昼食をとる。 30分ほど休憩してゆっくり山頂を目指す。険しいガレ場を登るとテント場に出て目の前に山頂が見えてくる。 落石の危険がある切り立った岩場の下をトラバースし、最後の急な登りを登り切るとようやく山頂に出る。 滝谷には少し霧がかかっているが、360度の展望が開けている。 大キレットから槍ヶ岳方面も、峰はガスがかかっているがマズマズの展望だ。 ここまで登り、遥か立山まで続く日本の背骨のように走る北アルプスの岩稜を見渡すと、他の山では味わえない満足感がある。 |
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翌朝の朝焼け 午後になると、山頂には霧が出てくる。・・これは山の摂理で仕方ないことが、写真は翌朝に期待し山小屋に入る。 小屋は比較的空いていて、今夜はゆっくり眠れそうだ。 朝5時に起きて表に出ると、テラスは真っ白な霜が付いている。東の空には低い雲があるが何とかご来光は拝めそうだ。 5;30 雲の隙間から太陽が顔を出す。 意外と雲が厚く真っ赤な朝焼けにはならなかったが、いつ見ても山頂から見るご来光は厳粛だ。 大キレットに日が差し込むと本谷カールが真っ赤に染まった。 |
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8:00 今日は横尾泊まりなので時間はたっぷりある。 早い人は夜明けとともに出発しているが、我々は霜が溶けるのを待って下山する。 日が昇ると本谷の紅葉が目にしみ入るるような色で輝く。昨日はガスのため綺麗に見えなかったが、北穂池の周囲も紅葉で素晴らしい色付きだ。 昨日と同じルートを辿って涸沢に降りる。下を見ながら降りるので登るときには見えなかった素晴らしい紅葉を楽しみながらの下りだ。 途中で写真撮影をしながら、横尾に15:30に到着。 3日ぶりに風呂に入る、夕飯とビールも最高にうまい! 翌朝は雨、 天気が崩れる予報どおり見上げる穂高連峰も厚い雲の中にすっぽり覆われていた。 今回も運よく天気に恵まれ予定どうり行動することができたことに感謝し、小雨の中を上高地まで歩きバスで沢渡の駐車上まで下った。 |