2007年10月19・20日
北アルプス)上高地〜涸沢         

 今年も一足早い紅葉を見ようと、涸沢から穂高岳山荘まで登る予定で出かけましたが・・・.,涸沢から上は今年の初冠雪のため断念。穂高はガスに隠れて見えず、紅葉写真もいまいちで、ちょっぴり残念な山行となりました。


  
    Movie ⇒ 初雪とナナカマド をご覧下さい



 
【コースデーター】  【天気:曇り〜雨〜雪
到着/出発 標 高
上高地
7:30 1,514m
明神 8:30/8:50
1,545m
徳沢 9:50/10:20 1,562m
横尾 11:20/12:10 1,610m
本谷橋 13:00/13:10 1,800m
涸沢 15:20 2,352m

 途中写真撮影などでタイムロスが多いので・・・参考程度に
 

■上高地
 上高地へ向かう途中、大正池でタクシーを待たせ写真撮影に行ってみたが、薄い霧と靄がかかって写真はイマイチだった。

 上高地から歩き始めると梓川の清流沿いに黄葉が目に付き始める。 
明神では山荘の前にある大きなズミの木が真赤な実をつけていて、そこにニホンザルが駆け上って行き夢中で実をほおばっていた。 今年は実生りが良いと聞いていたが団栗や名前は分からないが赤い実をつけた木が目に入る。

 上高地の紅葉はまだ少し早いようだが、所々にあるモミジが真赤に色づき始め、明るい黄葉も奇麗だ。 徳沢で一服し横尾まで樹林の中の道を軽快に歩くが、何度来てもこの樹林帯の登山道の雰囲気は素晴らしくワンランク上の気品さえ感じさせる。
環境保全がしっかりとされゴミが全く無い、この素晴らしい自然を大切にしている登山者や管理に携わっている方々の思いであり、それが更に格調高く感じさせるのかもしれない。
   ■横尾〜涸沢
 横尾で少し早い昼食にする。空は少し明るくなってきたが、屏風岩から本谷沢の上のほうはガスがかかり山は全く見えない。今日は南から暖気が入ってくるとのことで、歩くには丁度良い気温だが涸沢辺りは雨になっているかもしれない。

 横尾から漸く登山道らしくなってきた道を登り始める。高度を上げていくと紅葉も鮮やかさを増してくるが、本谷橋を渡る辺りから予想したとおり本格的な雨になってきた。橋の袂にある真赤なナナカマドの実が雨に濡れて鮮やかだ。
 ここでしっかり雨支度をして屏風岩を回り込む急な登りにとりかかる。

さすがに標高2000mを越える辺りから気温が急激に下がってきて、雨で濡れた手がかじかんでいた。

 

■霙(ミゾレ)から雪に

 Sガレを通過するころから雨は霙へと変わってきた。晴れていればここは涸沢から奥穂を望む最高の撮影スポットだが今日は全く視界がない。・・残念!

しかし、登山道脇の真赤な実をたわわに付けたナナカマドの葉は深い赤に染まっていて奇麗だ。
・・今年の紅葉は遅れたようだが色付きは例年より良さそうだ。
 暫く登るうち,霙は雪に変わってきた。あっと言う間に登山道は白くなり、真赤なナナカマドの葉には雪が乗っている。石の上に薄っすらと雪が積もった登りは難しい。うっかりすると滑りそうだ。 慎重に歩き、涸沢ヒュッテに着くころには約5cm程の積雪となっていた。

翌日
 翌日は前線が通過し天気は回復したが、北から寒気が流れ込んだ影響で急激に冷え込んだ。 穂高の山頂は濃いガスで包まれ吹雪いておりザイテンは凍結しているようで穂高岳山荘へ登るのは諦めた。
 穂高連邦はこの日が初冠雪となり穂高岳山荘では
50cm程の積雪になったようだ。
 朝食を済ませ、涸沢小屋まで写真を撮りに行ってみる。 
昨夜は南から吹き込んだ暖気の影響で気温が高かったようで、積もった雪はベタ付いている。カールに積もった雪の中に真赤なナナカマドが見事なコントラストを見せていてそれを撮影する。 ガスがかかり日が差し込まないため鮮やかな紅葉写真は撮れなかったが、初雪とナナカマドの紅葉、冬への移ろいの雰囲気などが撮影できた。

10:00 下山

 翌日の天気はさらに悪くなる予報だが、この時期の山はこんな不安定な天気が当たり前です。
 何度か通ううちには、秋から冬への ”変わり目の絶景” に出会える機会に巡り会えるでしょう。