2007年07月26日
中央アルプス 木曽駒ケ岳 (2,956m
      写真は「スライドショー」でご覧下さい


  2007年7月26日〜27日、82歳になった母を同伴し、最盛期を迎えた”千畳敷カール”のお花畑を見に行ってきました。
当日は下界は曇天でしたが、千畳敷まで登るとガスが晴れ最高の天気になりました。 母が八丁坂を登ることができれば宝剣山荘に泊まり、難しければ千畳敷を散策して日帰りする予定でしたが、母が頑張って八丁坂を登ってくれたため、中岳〜木曽駒ケ岳〜伊那前岳へと高山植物が咲く稜線の散歩を楽しむことができました。

【行程】

  車>相模原→中央道(駒ヶ根IC)→駒ヶ根バスターミナル((駐車場)


【コースデーター】
 途中写真撮影などの休憩時間が多いので・・・参考程度に
 
到着/出発 標 高
千畳敷 9:10/9:30 2,630m
乗越浄土 11:20 2,852m
宝剣山荘 12:10
2,870m
中岳 15:10 2,925m
駒ケ岳
15:50 2,956m
伊那前岳ピーク 明 朝  2,911m

■千畳敷カール               

 ロープウエイ駅を出ると目の前に広がっているのが「千畳敷カール」である。
夏のこの時期は緑の絨毯に覆われたカールは素晴らしい景観を見せてくれる。 カールの一部に雪渓が残り、緑色と白とのコントラストが眩しい。 草原には、コバイケイソウやチングルマ、ハクサンイチゲなどの高山植物があちこちに群生し可憐な花をつけている。 
上を見上げると宝剣岳を中心とした岩塊の稜線がカールを取り囲むようにそそり立ち、稜線には真っ青な青空との境にガスが取り付いている。 一般観光客用には、このカールを周遊する遊歩道が設けられており、ここは特別な装備が無くともカールを巡る散策を楽しむことができる。
■八丁坂から乗越浄土  

 千畳敷の奥に稜線からザレ落ちたような場所がありこれが八丁坂である。坂の取っ付きに付くと、「稜線まで40分」の看板がある。 ここから乗越浄土までは僅かだが本格的な登山道となる。 中にはズック靴のまま登っている人も見かける。急峻な登りだがザレ場さえ注意すれば整備が行き届いているので天気さえ良ければ何とか登ることができる。 
 途中にはナナカマドやミヤマキンポウゲなどの高山植物の群生があり急坂を登る疲れを癒してくれる。・・・・ここは急がずに、景色と花を楽しみながゆっくり登ろう。
 最後の急坂を登りきると稜線に出る・・ここが乗越浄土である。 左手には宝剣岳とその下に宝剣山荘が見える。正面には、中岳、右手には伊那前岳へ続くよう線が見え、ここまで登ると中央アルプスの稜線の素晴らしい眺望が開ける。


    
■宝剣山荘から木曽駒ケ岳  

 宝剣山荘から木曽駒ケ岳までの縦走は、展望と歩きやすさでお勧めのコースだ。 途中、中岳を越えると急な下りが現れるが、慎重に下れば問題は無い。 ルートの両脇にはコマクサやイワカガミが群生し可憐な花を付けているので、ルートからはみ出さないよう注意して歩きたい。
 中岳を越えると駒ケ岳との鞍部に大きな山小屋とテント場が見えてくる、駒ケ岳頂上山荘である。 小屋の左を通過すると、ここからが駒ケ岳への最後の登りとなる。 登山道脇に咲く高山植物を見ながら登っていくと、石積みの中に祠が見えてくる。 ここが駒ケ岳(2956m)の山頂だ。 この日は生憎のガスで展望できなかったが、素晴らしい展望が開ける。
 山頂に祀られている祠にお参りしてから下山する。 下山ルートがいくつもあるため、ガスが出ている時は間違えないよう確認してから下山しよう。




ご来光 
 
  
 宝剣山荘からのご来光は、前にあるい伊那前岳が少し邪魔になるかもしれない。 お勧めするのは、少し早起きして中岳まで登りその山頂で見たい。 天気が良ければ、北アルプスから中央アルプスの稜線、木曽御嶽山、南アルプス、そして富士山まで展望が開けるため、きっと素晴らしいご来光が見られるだろう。
 当日はご来光直前にガスが出てしまい期待外れだったが、その後はガスも晴れて素晴らしい眺望が楽しめた。