2006年11月18日
日本百名山 丹沢山 (1,567m)

 丹沢山(1567m)は山梨県と神奈川県の県境に広がる丹沢山塊の中心部にあります。
山塊の主峰である蛭ケ岳(1673m)と塔ノ岳(1491m)の中間に位置し、一等三角点を有する丹沢を代表する山です。
 この山は、深田久弥の日本百名山にも選ばれており、山頂からは丹沢山塊全体が見渡せ、また山頂付近を取り巻いている大きなブナ林は、春の新緑・秋の黄葉の季節は見事です。 

 今回のお目当ては、黄葉と最近傷みが進んでいるというブナ林ですが、会社の同僚であるY課長が同行することになり、日帰りピストンでの山歩きです。

【行程】
 車>橋本駅でY君を拾う 8:10 → 宮ケ瀬ダム → 塩水橋(駐車場) 9:30


【コースデーター(参考)】 
到着/出発 標 高
塩水橋駐車場 9:40 365m
登山道入り口 9:55 540m
天王寺尾根 11:35 962m
堂平分岐 11:50 1315m
ガレ場(鎖場) 12:25 1400m
丹沢山 山頂 12:45/13:50 1567m
堂平 経由 塩水橋 16:40 365m
 
 

 


北斜面のブナ林
 宮ケ瀬のやまびこ大橋を渡りヤビツ峠方面に左折すると、道幅は急に細くなり沢沿いに曲がりくねった林道になる。 車一台分の広さしかない道を15分ほど遡っていくとやがて塩水橋に着く 9:30 
 この周辺には道路沿いに駐車できるスペースが確保されているが、今日は既に満杯状態だ。 ゲート近くの坂道に停められそうなスペースを見つけ、厳重にタイヤにストッパーを噛ませなんとか駐車できた。

9:40 天王寺尾根を目指し出発

 冷たい朝の大気の中、舗装された林道を本谷川に沿って15分ほど歩くと、右手の山沿いに丹沢山登山口の案内板がある。
 登山道に入るとすぐに急な九十九折れの登りにかかる。やがて道は植林された杉林の中に入るが、暫く登っていくうちにもう体が汗ばんでくる。 ここは南向きの斜面で日当たりが良く気温も高い。 
先ほどまで冷やりとした大気は何処にいったのか?・・熱くさえ感じてくる。 
 一時間ほど登ると尾根にでるが、更に登っていくと右の斜面はブナ林に変わってくる。落葉を敷き詰めたブナの林の中に、山モミジの紅葉が彩を添えている。
この辺りで標高1000m、登山口から標高差700mを登った計算である。

天王寺尾根・Y君
天王寺尾根 (標高1000m付近)

 午前中は晴れ、午後から下り坂との天気予報どうり、天気には恵まれたようだ。
南斜面は植林された杉林、北斜面はブナ林と・・明暗がハッキリした尾根道を登っていく。 葉の落ちたブナ林を透かして宮が瀬方面の山並みが見えてくる。 左後方には大山の雄大な姿も見える。

堂平分岐 (標高1315m) 

 アップダウンを繰り返ししばらく登っていくと、堂平分岐の案内板があり北側斜面に下る道との分岐がある。・・・帰りはここから堂平に下る予定だ。

ガレ場
唯一の危険箇所(ガレ場)

 分岐を過ぎ、尾根道を気持ち良く登っていくと 右側が大きく抉り取られているガレ場に出る。 左斜面側にも林は無くなり、急な砂礫の斜面が沢まで落ち込んでいて、痩せた尾根道には木で補強されていて、下部と上部の岩場には鎖がついている。

 二股になった木の間をすり抜けて慎重に階段を登っていく。 階段が終わると今度は大きな岩があり、そこに鎖が掛かっているが、新しい方の鎖に捕まって岩を超えていく。

 下を見ると少し怖くなるのだが、慎重に登れば危険なことは無い。
 ・・・しかし、雨・風の強い時、冬場で雪が付いている時などは”要注意”である。   

山頂付近に設置されている長い木の階段
山頂付近のブナ林

 ガレ場の上に出ると一面がブナ林に変わり、落葉を敷き詰めた林の中に木漏れ日が差し込んでる。 この季節のブナ林には・・なんとも言えない清涼な空気感があり心が癒される。 しかし、立ち枯れや古いブナの倒木も目立ち、噂のとおりブナ林全体が弱っているような感じがする。

 ここまで来ると山頂はもう直ぐであるが、山頂までの間に木で造られた長い階段が出てくる。
 y君は軽快に登って行ったが、途中で立ち止まり、”この階段結構キツイッスヨ!” と顔をしかめている。 彼はペースが分からず少し急ぎ過ぎたようだが、ゆっくり登って来た私も、階段の上部に差し掛かる頃には太モモの筋肉が張ってきた。・・・・おじさんには、確かにキツイ!!

山頂 後ろは「みやま山荘」
山頂 (1567m)
 12:45 山頂に到着、標高差1200mを、所要時間3時間05分だった。
 
山頂に着くころには、天気予報どうり青空が無くなり薄曇りになってしまった。
暫くは火照った体に冷たい風が心地良かったのだが、そのうちに寒くなってきて、慌ててフリースを着込んむ。山頂付近は風も強く気温も一段と低いようだ。
 山頂からの展望は素晴らしいが、生憎薄っすらとガスが出てしまいスカットした景色が見れないのは少し残念である。

 お腹も空いてきたので、湯を沸かしてお昼にする。 
カップラーメンをスープ替わりにして、二人で大きなオニギリにかぶりついた。

Y課長はまだ独身、現在花嫁募集中です。 今回は彼の分のオニギリも持ってきたのだが、・・・彼のために オニギリつくってくれる方 いませんか〜!!
13:50 下山

帰りは、堂平の分岐まで来た道を下り、堂平を経由して塩水橋まで戻るルートを予定していた。  みやま山荘のお姉さんの話では、堰堤付近でよくカモシカを見かけるので、注意していけば会えるかもしてない・・とのこと。 また林道をショートカットする裏道も親切に教えて頂きいた。
 残念ながら、今回はカモシカ君には会えなかったが、急坂のショートカットコースを使ったので予定した時間どおりに車に戻れた。16:40