伝道の堰堤 |
新緑が眩しい早戸川を遡り、最上流にある早戸大滝と雷滝まで登ってきた。
自宅から車で、宮が瀬〜早戸川林道に入り、マス釣り場を通過し更に上流に向かう。
この林道は落石が多く雨が続いた後などは落石に注意が必要だ。途中に車止めの柵が設けられていて危険な場合は閉鎖されてしまうため、ここから歩く覚悟が必要だが、この日は運良く最上流の伝道まで車で行くことができた。
9:45 写真の堰堤の右側の林道を川に沿って登る。 暫らく歩くと林道が落石で埋まっているところがあるが、それを超えて数分も歩くと案内板がありここが登山口である。
ここから川から逸れ山の急斜面を登る。赤い目印に注意して登っていき、目印がある場所から左の谷に下りる。そこから急斜面を尾根まで一気に上る。
目印を見落とすと姫次・蛭ヶ岳方面へ繋がる尾根に出てしまうので間違えないように。 |
丸太橋 |
尾根道に出ると「きこり小屋」があり急斜面をトラバースする細い道となる。スリップすると100m下の早戸川まですべり落ちてしまうのでフィックスロープにつかまりながら慎重に登る。
やがて丸太橋が架かっている場所に出るが、ここが一つ目の川越えポイントである。
ここから川のを渡り反対側の道を登っていく。そして赤い目印の場所でまた川を渡り返しながら登っていくと雷平の出会いに出る。 |
雷平の出会 |
【雷平】 11:20
ここは、二つの沢が合流している地点で、右の沢を登ると「雷滝」、左の沢を上ると「早戸大滝」である。
ここで一息入れ、まず左の沢の奥にある「早戸大滝」を目指す。 |
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ここから何度も川を渡るが、渡河ポイントの赤い目印を見落とさないよう注意が必要である。 上流を目指し、数回左右に川を越えながら登っていくと左側から沢が合流する地点に出る。
ここには日陰にまだ残雪が残っていて、沢を渡る風も冷たくて気持ちがよい。
ここで持ってきたオニギリを取り出し、お昼を食べる。 耳を澄ますと遠くで 「ゴー!」という滝の音が聞こえてくる・・・左の沢の奥にある大滝の音である。 うっかりこの沢を見落としてしまい大滝を見つけられないことも多いと聞く。
【早戸大滝】 12:20
左の沢に入ると、直ぐに大滝の最下段の滝壷があり進めなくなるが、この位置からは大滝の全容は見えない。 左の急斜面にロープがありそれに捕まりながら30mほど岩を登ったところに2人ほど立てる展望ポイントがある。
尾根の上から水が一気に落ちて来るような・・丹沢一の落差を持っている滝らしい景観だ。
滝の一部は岩盤の影に隠れていて華麗さはないが、神秘的な雰囲気がある。
※出会いから大滝までは危険な場所はないが、渡河ポイントを間違えないよう注意が必要 |
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大滝で写真を撮影し、今度は雷滝を目指す。
途中、新緑に輝く苔や可憐な花の写真を撮影する。春の沢は緑がまぶしい。
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雷滝 |
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【雷滝】13:10
大滝まで登って来たルートを下り雷平の出会いまで戻る。 ここから右の沢を登るのだが、はじめてのためルートが分からない。沢の左側の山に登山道らしきものが見えたので、とりあえず左側から登ってみる。
急坂を左の尾根道まで登ってみたが沢から離れてしまいこれ以上上に登っても沢に下りるルートはなさそうである。仕方なく笹薮を漕いで沢まで下り川の反対側に出てみると、そこにしっかりした道が見つかった。
途中急流を巻いていく難所があり、川から10mほどの高さの壁を木の根に捕まりながら越えて行かなくてはならない。(慎重に登れば女性でも何とか越えられる)
暫らく沢に沿って登ると右側の斜面が大きくガレた場所が見えてくる・・・あの下が雷滝だ。
ルートを間違え大分時間をロスしたが、一時間ほどで「雷滝」に到着した。
この滝は大滝と違い、落差こそ30mと低いが幅が広く迫力満点である。
写真を撮りオゾンをたっぷり浴びた後、早々に下山する。 |
宮ケ瀬ダム湖 |
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帰りは、「玉肌の湯」で汗を流していく。
風呂上りに何時も通り、親父さんの昔話を聞かせてもらう。
・・・宮が瀬は、すっかり暮れて黄昏に染まっていた。 |